music dance poetry arts and philosophy
学園坂出版局よりお知らせ
・映画監督・坂上香さんの講演会「対話するってどういうこと?」を開催します。(8/22更新)
・ユリコさんのエッセイ風論考「家族について考える」6を公開しました。(11/21更新)
・2023年12月1日、小笠原もずくバンドライブを開催します。(11/11更新)
・2022年9月10日『生かされる場所』のCD発売記念ライブが開催されます。詳細はこちらをご覧ください。(8/5更新)
・「思想ゼミ」宇野邦一さんの連続講座を「器官なき身体と芸術」vol.15(2022年2月)でいったん終了します。アーカイブ視聴のお申し込みは受付中です。(3/13更新)
ジェンダー研究
ナビゲーター:小林緑
Composer
Music
Gender
開講にあたって
学校の音楽室には必ずと言っていいほど作曲家の肖像が何枚も掲げられているものです。たいていの場合はバッハ・シューベルト・ドビュッシーのようないわゆる「偉大な」作曲家たちでしょう。もちろん、彼らが良い曲を書き、後世にも数多くのファンを残しているという意味では偉大ではあるのかもしれません。ただ、このトランスカルチュラルな時代にあって、西欧の音楽家だけに限定された歴史記述のあり方・音楽教育のあり方は、今一度見直さねばならないはずです。
女に作曲はできない!? 今なお、こんな迷信がまかり通っています。
文化・芸術の諸分野でも、自然・生活に即した場面でも、女の活躍は自明なのに、クラシック音楽界の呆れた男世界ぶり―テレビに映るこの国の政治状況と瓜二つです。 しかしこれはあくまで「歴史修正主義」の結果で、実は女性の音楽創造は古今東西、連綿とつながっていました。
本講座では女性作曲家のコンサート実践の経験を踏まえ、生々しい社会の現実に抗った女性たちの作品に触れつつ、性差別打破を目指します。小林緑
では、女性の作曲家という立場はどうでしょうか。おそらく音楽室には女性の作曲家の肖像は一枚も掲げられていないでしょう。歴史上の女性の作曲家の名前を挙げよと問われてみても??という事態に陥ってしまう、というのが一般的な見方ではないでしょうか。そう、伝統的に作曲とは男性がするもの、という錯覚が今なお支配的だといってもいいはずです。あるいは作曲=論理的=男性的/演奏=感覚的=女性的、のような粗雑で単純な図式が、私たちの無意識に潜んでいるのかもしれません。
女性の作曲家ガイド 概要
隔月1回 金曜日 19時〜21時
(会場の都合等で予定が変動することがありますのでその都度スケジュールをご確認ください)
参加費(1回)1500円
定員 15名程度
場所:学園坂スタジオ
9/6(木)(→終了しました)
11/8(木) (→終了しました)
2019年
1/10(木)(→終了しました)
3/7(木) (→終了しました)
5/9(木) (→終了しました)
7/14(日) 14:00〜コンサート&ワークショップを開催します。詳細は下記ちらしをご覧ください。
ロマンス諸語に男性名詞・女性名詞などという区別があることは広く知られていますが、音楽理論においても、例えば強拍/弱拍で旋律や和音が終止することをそれぞれを男性終止/女性終止などと呼ぶことは、あまり知られていないかもしれません。その是非は今ここでは措くとしても、西欧の作曲や音楽理論にジェンダー(性差)の観念が古くから存在していることもまた、ほとんど指摘されることのなかった史実なのです。
この講座では、ポリーヌ・ガルシア=ヴィアルド(1821-1910)、ルイーズ・ヴィアルド=エリット(1841-1918)、エルフリーダ・アンドレー(1841-1929)、ルイーゼ・アドルファ・ル・ボー(1850-1927)、テレサ・カレーニョ(1853-1917)、エイミー・ビーチ(1867-1944)など、19世紀以降に活躍した女性の作曲家たちを取り上げます。実際に音を聞きながら、またときには生演奏も交えながらお話が進んでいきます。この分野に全く知識のない方も大歓迎ですので、お気軽にご参加ください。
小林緑 KOBAYASHI Midori
2003年パリ日本文化会館、2007年杉並公会堂などで女性作曲家のコンサートを企画・監修。音楽の世界から男女平等の実現を目指している。
1942年生まれ。東京藝術大学および同大学院にて主にモーツァルト研究。 フランス給費留学生としてパリ大学付属音楽学研究所にて16世紀フランス音楽史専攻。1975年度より2007年度まで国立音楽大学音楽学教員。現在、同名誉教授。
1993年に立ち上げた 「女性と音楽研究フォーラム」、ジェンダー史学会、イメージとジェンダー研究会、女性学会、日仏女性学会等の会員。
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