music dance poetry arts and philosophy
学園坂出版局よりお知らせ
・映画監督・坂上香さんの講演会「対話するってどういうこと?」を開催します。(8/22更新)
・ユリコさんのエッセイ風論考「家族について考える」6を公開しました。(11/21更新)
・2023年12月1日、小笠原もずくバンドライブを開催します。(11/11更新)
・2022年9月10日『生かされる場所』のCD発売記念ライブが開催されます。詳細はこちらをご覧ください。(8/5更新)
・「思想ゼミ」宇野邦一さんの連続講座を「器官なき身体と芸術」vol.15(2022年2月)でいったん終了します。アーカイブ視聴のお申し込みは受付中です。(3/13更新)
小笠原もずくバンドライブのお知らせ!!
アフリカ渡航を目前にした小笠原もずく!渡航直前の送別会ライブです!
2023年12月1(金) open19:00 start19:30 @学園坂スタジオ(西武多摩湖線一橋学園駅北口徒歩1分)料金 前売3,000円 当日3,500円
(25歳以下-1000円 15歳以下-2000円)
小笠原もずく(vo.perc) "decOnstructiOns"
笠村勇樹(sax) 小杉泰斗(key) 大村太一郎(b) 谷森春歌(dr)
キレッキレのリズム隊「ディコンストラクションズ」をバックに歌い踊る!アフロやレゲエ、ファンクやジャズをベースにしたメッセージソング集! #ガザ連帯 #パレスチナに自由を
↓ご自由にダウンロードしてお使いください。
コロナ禍のためライブを見合わせていたレコ発イベントをついに開催します!ただし、コロナ状況が必ずしも収束したわけではありませんので、無観客・オンラインイベントになります。5月7日に収録された無観客ライブをyoutube上でご覧いただきます(公開は5月20日前後、6月末までの限定公開)。
イベント終了しました!
出演は歌姫・小笠原もずくを筆頭に、アレンジを手掛けた伊藤寛武(フルート)、YNO(トランペット)、松田結貴子(トロンボーン)、ゲスト参加の笠村勇樹(サックス)、など豪華なホーンセクションのほか、澤和幸(ギター)、中川重輝(キーボード)、ブレント・ナッシー(ベース)、谷森駿(ドラム)、総勢9名になります。
チケットは2000円(豪華メンバーの割にすごく安い!お得!)。お申し込みはこちらのリンクから連絡先を頂ければ、ご案内を差し上げます。アルバム10曲のほか、未発表曲やインストゥルメンタルなどの演奏も。約75分の盛りだくさんなステージ!ぜひお申し込みください!! CD未購入の方も是非!!
小笠原もずくって?
南方における海藻の名称にそっくりですが、どうやら違いますね。とあるヴォーカリストの名前。こちらは小笠原もずくさんの紹介ページです。
もずくさんはちょっと南方生まれのように見えますが、東北生まれ・東北育ちのアーティスト。生年月日は?と尋ねると、教えてくれませんでした。ですが、見た目から言っても40代ではなさそうだし、10代でもなさそうですね。ズバリ、20代後半とのこと。
中高生のときはひたすら合唱にハマっていたという小笠原さんですが、でも同時にボブ・マーリーが好きだったといいます。某音大の声楽科に一時期在籍したものの、ばかばかしくなって退学。音大ではレゲエを教えてくれない!そんな事実に気づいてしまった小笠原さん、すぐにピアノで弾き語りを開始、月1〜2回ペースでライブ活動をスタートさせました。
その後、ボーカルユニット「星とレタス」の活動や多数のアーティストのバックコーラスを務める・企業のイメージソングを歌うなどなど、ソロ以外の活動も充実させながら、ついにフルアルバム『knock』を完成させました。コロナの影響でいくつものライブが中止、レコーディングも思うように進まない中、ほぼ1年越しのプロジェクトだったといいます。
そんなもずくさんにインタビューをしてみました。
──新しいアルバムの完成、おめでとうございます。どんなコンセプトなんですか?
もずく:ミュージシャン総勢11人の超豪華アルバム&打ち込み一切なしのコンセプト。アナログにこだわりました。デジタルっぽいサウンドはあまり好きじゃないんですよ。
──管楽器が多いですね。
もずく:当初はコーラスを入れようかと考えてたけど、コーラスなし、その代わり管楽器たっぷりの編成にしてみました。曲によってはヴォーカルよりインスト中心な曲もあります。
──歌詞がなかなか激しかったり、きわどかったり。。。
もずく:やっぱり叫びたくもなるでしょ? こんな訳の分かんない世の中で、いいかげんにしてよ、冗談じゃない!って(笑)。コロナになって、ますますそんな気がしてきたし。いまのこの時代に対する猛烈なアンチテーゼ(笑)。
──でも、叫ぶだけじゃなくって、高音で歌い上げるソウル・バラッドもありますよね。
もずく:全曲グルーヴィーだとちょっと疲れちゃうから(笑)。踊れる音楽がきほん好きだけど、でも実はバラード大好きだったりもするし。。。
──ボーカルの録音には相当時間がかかったんじゃないですか?
もずく:コロナだったこともあって、かなり丁寧にレコーディング作業をしてきたつもりです。何度もリハーサルを重ねて、歌い方も何パターンも試してみたりしながら。自分で書いたものばかりではないので、曲によっては歌いこなすのがすごく難しかったですね。
──高音域の透明感もさることながら、低音域の迫力もありますよね。
もずく:ありがとうございます。私の声ってなんか埋もれてていまいちはっきりしなくて、ちょっとコンプレックスだったりもするんですけど。どの曲も、歌詞が聞こえてなきゃいけないし、ただ大きい声で歌ってるだけじゃつまんないし、歌い方はかなり研究しました。
(下につづく)
──ジャズっぽかったり、サンバやサルサ風の曲までありますね。
もずく:やっぱりブラックミュージックが好き。リズム主体で、ユーモアがあって、遊びがあって、めっちゃ自由です。
──もしもシングルカットするならどの曲?
もずく:もちろん「knock」です。実はライブで何回も演奏している曲なのですが、CDにならないんですか?って聞かれることが多くて。女性に人気があるのです。いわば男社会に対するアンチテーゼを歌ってますからね。もしもB面があるなら、やっぱり「マイ・グランド・メニュウ」かな。こちらは全世代型ユーモアの曲。男性も大歓迎です(笑)。
──やっぱり女性として言いたいことがある?
もずく:そりゃもう毎日(笑)。日本に普通に生きてたら誰だって言いたくなるでしょ。オリンピックの騒ぎとか、あれなんなん? あの会長みたいな人たち以下全員どうなのよって普通思うでしょ(笑)。
──確かに(笑)。歌詞もだいたいそんな感じですものね。
もずく:トランペットのYNOさんやトロンボーンの松田結貴子さん、すっごくいいの!めっちゃ吠えてて、めっちゃおおらかで。でも女子だから、というわけではなくて、男も女も関係なくすっごくいいミュージシャン!
──「don't wanna be your slave」あたりはビッグバンド編成ですね。
もずく:アレンジが超いい。フルートの伊藤寛武さん。ほとんど仙人の技。もちろんフルートもたくさん吹いててもらってて、これも仙人の芸(笑)。
(下につづく)
──ライブ活動はまだまだ難しそうですね?
もずく:やっている人たちも少なくないけど、まだ積極的にやれない状況。かといって無観客とか配信とか、、、やっぱりイマイチ。早く元に戻りたいよね。でもあと1年2年かかってしまうのかと思うと、曲をたっくさん書いて、いまはため込むしかないのかも。寂しいけど。
──コロナ後、世の中はどうなっちゃうのでしょうか?
もずく:そんなことわたしに聞かないで(笑)。少なくともわたしは音楽があるから生きてこれたし、今もそう。わたしの周りのミュージシャンもたぶん、みんな同じ。どんな世の中になったって、音楽なかったら生きてる価値なし!(笑)
──ありがとうございました。(2021年4月 zoomによるインタビュー)
アルバムジャケットの印象からすると、おっかないボーカリスト、のようなイメージでしたが、お話を伺うとまたびっくり、意外とソフトなキャラでした。でも心の中は刃物のような鋭い主張で満ちているようです。そのギャップがまた魅力なのかもしれませんね。
新アルバム『knock』(2021年5月下旬発売)の楽曲は一部、youtubeでも公開されます。リリースまでいましばらくお待ちください。(学園坂出版局編集部)
小笠原もずく プロフィール
1992年福島県生まれ。
ボブ・マーリーの音楽や思想に憧れ、シンガーソングライターとして演奏活動を始める。
主に都内でピアノ弾き語りライブ活動を続け、2014年にはKuyukiとともにボーカルユニット『星とレタス』を結成。
ソロやユニットでの活動の傍ら、別名義で楽曲提供やバックコーラスなども行う。
2021年に音楽活動10周年を迎え、初のフルアルバム『knock』をリリース。
※フルーティスト/アレンジャー=伊藤寛武さんのインタビューはこちら。
※トランペット=YNOさんのインタビューはこちら。
※トロンボーン=松田結貴子さん、ミラー和空さん、小笠原もずくさんの鼎談はこちら。